ふくの 今日の1枚

お気に入りの写真を紹介しています

本の事

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズは、読み順に要注意!

壮絶な描写の、ピエール・ルメートル著・「悲しみのイレーヌ」読みました決して食事時期には読めない描写が多々ありましたが、読み応え充分以上でした このシリーズ、落とし穴がありまして、2作目の「その女アレックス」が先に翻訳されたようなんですね当然2…

レイ・ブラッドベリ短編集

『10月はたそがれの国』19の物語がびっしり入っています 面白いストーリーが多くて、読み終わって、次、というのが少しもったいない感じでしたSF作家ですが、ホラー調の小説も多くぞくぞくしながら読みました 「小さな殺人者」は、産んだばかりの赤ちゃんが…

つまんない本だった・・

昨年読んだ『短編ベストコレクション 現代の小説2011』 写真にあるように、層々たる作家陣 実はお目当ては「冲方丁」(うぶかた とう、って読むんですね)映画も小説もまだですが、『十二人の死にたい子どもたち』の作家です 短編は「メトセラとプラスチック…

『ジェノサイド』上・下

高野和明の小説読みましたタイトルの意味は「集団殺害。集団殺戮」なんですよ全世界にまたがる非の打ち所のないストーリーで、展開が面白く一気読みでしたジャンルはSF・サスペンスのようです 第65回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞作第2回山…

あ~、ちゃかぽこ、ちゃかぽこ

なんと、1935年に刊行された、夢野久作の「ドグラ・マグラ」 日本探偵小説三大奇書の1作品なんですね 数年前に読みましたとても風変わりで難解な小説ですが、この時代に書かれたとは、と感心する発想で、結末には驚かされましたブログのタイトルは、とても印…

『カナリア殺人事件』

※ 手作りのカナリアを載せたつもりが、インコだった~~~ ヴァン・ダインの小説は初めて読みましたヴァンスシリーズでは2作品目ですが、題名からこちらを先に1930年ころの作品のようで何となく懐かしさを感じつつ、種明かしはとても楽しませてもらいました…

評判良すぎで、読むしかないっっ

「鬼滅の刃」(きめつのやいば)コミックス3巻まで読みました評判通りの面白さです 吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)原作で、『週刊少年ジャンプ』で連載中、現在コミックス20巻まで発売中のようです 近くの書店では、なんとコミックスはレジで直接手渡しの厳重…

『ユリゴコロ』 小説→映画の順番

沼田まほかる著 ミステリ小説です映画も見たいと思いつつ、迷いに迷って面白いと紹介された原作を先に読みました 思いっきり作中作品の入った小説で、2冊読んだ気分です読みながら、このドクドクの部分は映画ではどうなるんだろう~と、想像も膨らみまくりそ…

『メインテーマは殺人』

※ 画像はお借りしてしまいました アンソニー・ホロヴィッツ著 多少読みづらさはあったものの、「カササギ~」下巻のような裏切られ感はなく、書き手の感情もリアル感があって面白く読み終えました映画好きなので、演じるとしたらあの人?この人?と、つい考…

ミステリーではない『春にして君を離れ』

アガサ・クリスティ著で出版されていますが、“メアリ・ウェストマコット”名義で1944年に発表した作品なんですね ブロ友さんのご紹介で読みましたミステリーではなくても、本当に面白かった主人公が、ほぼ一人の時間が果てしなくある時に、夫や子供たち、友人…

ドラマの相葉君とマツコの姿を浮かべつつ・・

赤川 次郎 著『三毛猫ホームズの推理』 ホームズシリーズ、長編38冊、短編集14冊の 第一作目です赤川 次郎は結構読んでいたにもかかわらず、このシリーズ読んだのは初めて コミカルで読みやすい文章は、相変わらずで懐かしかったーホームズは想像するだけで…

『夜は千の目を持つ』

1月に読みました、大好きな ウィリアム・アイリッシュ著作品です ミステリー作家には珍しく探偵が登場しない作品が多く、この小説も主人公は刑事ですが、バリバリというわけではないんですね予想外の展開が面白く、ラストが気になって仕方なかったです 作品…

事件現場の描写になると・・どんどん読み進むのだ ( ̄∀ ̄*)

トルーマン・カポーティ著『冷血』読みました 随分長い事書店で気になりながらスルーしていた作家と作品です 実話を元に詳細に作られた物語でした始まりは(私が良く知らない)土地から、人々や建物や人々の関係性や過去まで続き、中だるみ始めた頃殺人事件の…

『病短編小説集』

読む前から、かなり楽しみにしていました 『病』をテーマにした短編を集めた小説で、著者はヘミングウェイ、モーム、ドイル、ヘンリーなど素晴らしい作家の作品が納められています 章も、「消耗病・結核」「ハンセン病」「梅毒」「神経衰弱」「不眠」「鬱」…

稀に見る ツーショット

最近ミステリー小説ファンになった娘「ディクスン・カーは、何か読んでる?」 学生時代、特にミステリー小説ファンだった私「去年1冊読んでる。タバコ入れがどうとかいう題名の」 最近ミステリー小説ファンになった娘「え? もしかしたら、これ?」 というわ…

道内のストーリー展開が とても現実的

佐々木譲著・警察短編集「制服捜査」です 「警官の血」や「笑う警官」で有名です今回は、事件の捜査ではヒーローにならない駐在さんが主人公ですなので、起こる事件がとても身近に感じました 作品の解説『札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大…

寒々とした、怖さ

アガサ・クリスティ原作の『そして誰もいなくなった』 学生時代に読んだ時、空恐ろしさを感じて、今に至っていましたどういう怖さだったか知りたくて、改めて読んでみたんですね な~るほど、ここだったんだなぁと思い当たりました *1深い部分まで、若かりし…

大人にも、お薦め

マージェリィ・W. ビアンコ 著『ビロードのうさぎ』 『ある日、ぼうやのもとにやってきたビロードのうさぎ。たくさんのおもちゃにかこまれて部屋のすみで小さくなっていたうさぎは「子どもに愛されたおもちゃは いつかほんものになれる」ことを知ります…。 …

実は同郷で、部の後輩

って、言っていいのかしらん 京極夏彦著『姑獲鳥の夏』 文庫で621ページ 『久遠寺医院の娘は二十カ月の間、身籠ったままという。その夫は密室から消え、行方が知れない。古本屋にして陰陽師の京極堂が、医院で頻発する怪事件を紐解き、ついに名家の呪いに迫…

一気読み!! 『そしてミランダを殺す』

ピーター・スワンソン著 「このミステリーがすごい! 2019年版」海外編 第2位の小説です 各章ごとに一人称で書かれていて、今度はこっちの立場から、という展開が面白いですそして、最後の最後まで思わぬ展開になっていくんですよミステリーは、やっぱり騙さ…

時々読みたくなる 文学作品

アーネスト・ヘミングウェイの「武器よさらば」読みました 聞いたことはあっても、読んだ事のない文学作品の一つでしたこのあたりの文庫は字が小さくて密集しているんですが、文章が読みやすく、情景がとても目に浮かびました戦争の場面は生々しく、主人公の…

なんと 小学時代からファン

小学校の図書館に「あかね書房」の20冊の本が並んでいて、そのうちのウイリアム・アイリッシュの「恐怖の黒いカーテン」が大好きで、それ以来のファンですこの「幻の女」は大昔読んだきりで久々に読みました未だにミステリーファンの間では上位に位置する人…

少し前ですが、米澤穂信の短編集 読みました

2014年「このミステリーがすごい!」の国内部門1位の作品です。短編は軽く読みやすく、重い小説の間に選んだりします。ところがミステリーなので続きも気になり、立て続けにあっという間に読んでしまいました 「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満…

サラ・ウォーターズ著 「半身」

面白かったですねー富豪の女性が監獄の収監女性を癒す為に訪問するという、奇抜なストーリー展開です思わぬラストも予測不可能でした「このミステリーがすごい」の第一位に輝いている作品ですが、ジャンルはミステリーに絞られない気がします。女流作家じゃ…

知る人ぞ知る あかね書房・少年少女世界推理文学全集

全20巻あったこの全集は、ポー 『モルグ街の怪事件』クリスティー『ABC怪事件』ルブラン 『アルセーヌ・ルパンの冒険』クイーン『エジプト十字架の秘密』ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』スチーブンソン『ジキル博士とハイド氏』 他にアシモフ、アイ…

『カササギ殺人事件』下巻 は曲者!!

アンソニー・ホロヴィッツ著の、「ミステリファン必読の一冊」と評判の推理小説です。 上巻は、一人の犯人を特定したところで終わり、下巻は同じくらいのページ数で、何が書かれて長くなっているのだろうと不思議に思いながら読み始めると・・・ あまりの展…