ふくの 今日の1枚

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感情の表現が、よくわからず

 

ナヴァ・セメル著、『ガラスの帽子』読みました。

作者はホロコースト生還者の両親を持ち、
心の傷を抱えながらの創作(事実もあり)短編集です。

最期の解説を読まなければ、把握できない物語が多く、
なかなか読み進まなかったです

“ガラスの帽子”とは、ホロコーストをくぐり抜けた親を持つ子や孫が、
決して見えはしないが無意識のうちに頭にかぶり、
脱ぎ去る事の出来ない身体の重要な一部の比喩のようです。

それすら難しく

一番最後の「家族写真」のなかの、
著者の息子さんが聞いた
「どうして生き延びたの?」
の答えすら意味が分からず・・

気持ちが届くような書き方を望んでいましたが、
やはり届かないのが現実なのかもです

作品概要
『1942年の強制連行から約3年間の収容所生活とロシア軍による解放を綴った表題作など、
ホロコースト生還者とその次世代がかかえる心の傷を、
詩情を湛えた文体でリアリスティックに描いた傑作短編集』