ヒッチコックの「裏窓」

1955年公開の映画の紹介です

監督はアルフレッド・ヒッチコック。
ウィリアム・アイリッシュの同名小説が原作のサスペンス映画です。
主演・出演は、ジェームズ・ステュアート、グレース・ケリー、レイモンド・バー。

アメリカ、ニューヨーク州のダウンタウン。
カメラマンのジェフは、カーレースの撮影最中に左足を骨折して車椅子の生活をしています。
暑い中ギプス状態は孫の手を離せずジェフは退屈していました。
窓から見えるまるみえの住民の姿は面白く、ジェフは時には双眼鏡を手にしてしまうほどです。
いつも軽装で踊っているダンサーや、作曲家でピアノを弾いている男性、一人わびしくお酒を飲む女性など、ジェフは勝手に名前までつけてしまいます。
初老の旦那が介護するも、寝たきりの奥さんに怒鳴られているばかり男性もいました。
ある日その男性の窓にブラインドが下ろされ、夜中に男性が何度もトランクを持って行き来するのをジェフは見てしまいます。
奥さん側のブラインドは開けられることがなく、ジェフは気になって仕方なくなるのです。
ジェフに思いを寄せる、セレブで美しいモデルのリサは時々訪ねますがあまりにも執着する窓観察を注意します。
ところがリサは男性のある行動を目にし、ジェフに言います。
「あなたが何を見たか、最初から詳しく話してちょうだい」

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アカデミー賞では「監督賞」「脚本賞」「撮影賞」「録音賞」にノミネートがあります。

舞台劇のような作りで、ほぼ全編主役のジェフの部屋からの撮影になっているんですね。
主人公の部屋と窓から見えるアパートは「全編スタジオセット撮影」という方法が取られて、
主人公とアパートの住民たちは一斉に演技を開始したんだとか。

ジェフ役はジェームズ・ステュアート。
｢スミス都へ行く｣(1941)、｢砂塵｣(1941)などの主演があります。

1998年テレビ映画の同名のリメイク版があります。

監督はジェフ・ブレックナー。
主演は実際に落馬事故で半身不随になったクリストファー・リーヴ。
他、ダリル・ハンナ。