ふくの 今日の1枚

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「かげろう」

2003年製作の映画の紹介です

監督はアンドレ・テシネ。
フランス製作のちょっと異色のラブ・ストーリー映画です。
主演・出演は、エマニュエル・ベアールギャスパー・ウリエル


1940年6月、フランス・パリ。
ドイツ軍によってパリは陥落し、人々は南仏を目指して一本道を進んでいきます。
戦争で夫を亡くした教師のオディールも、2人の子供を車に乗せて進行の中にいますがなかなか進まない状態です。
すると、ドイツ軍機が上空に現れ爆撃を落とし、次々と命を奪われていきます。
オディールは車を乗り捨て、そばにいた青年が幼い娘を抱き、道を外れて非難します。
爆撃機が去ると戻ろうとするするオディールに、青年・イヴァンと息子が反対します。
探索に行ったイヴァンが住民が、避難して空き家になっている住居へオディールたちを案内します。
オディールは気が進まず、イヴァンにも悪態をついてしまいます。
イヴァンはかってにしろ、と出ていきますが息子は行動力のあるイヴァンを信頼し呼び戻します。
イヴァンは食べ物を調達したりあちこち探索し、ある日オディールは手榴弾や銃を目にします。
死んでいるドイツ兵には必要ないさ、とイヴァンは笑いながら言いますが、間もなくオディールは隠してしまうのです。

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原題は「LESEGARES」、英題では「STRAYED]、どちらも『迷い人』『道を踏み外した人』という意味なんですね。

この作品はカンヌ映画祭に出品され、映画学校に在籍中のギャスパー・ウリエルも初参加となったようです。
ギャスパー・ウリエルは映画では17歳、実年齢は19歳の、ほぼ無名でした。
映画祭では、
「初参加なので楽しもう!!」
と思っていたら、インタビュー攻めでいそがしかったとか。

オディール役はエマニュエル・ベアール
妖艶なだけでなく、戦争未亡人で子供2人の母として重圧に耐えるけなげな女性を力演しています。
ミッション:インポッシブル」(1996)、「8人の女たち」(2002)の出演があります。

※「8人の女たち」は8人の女性全員に『銀熊賞』が与えられているんですね。






お立ち寄り、ありがとうございます
俳優さんのわかりし頃の作品は、とっても初々しいですね