「第三の男」

1952年公開の映画の紹介です

監督はキャロル・リード。
アントーン・カラスの『ハリー・ライムのテーマ』曲がとても有名な、モノクロのクライム・サスペンス映画です。
主演・出演は、ジョゼフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ。

第二次世界大戦後、米英仏ソによる四分割統治下のオーストリアの首都ウィーン。
アメリカ人のホリー・マーチンスは、親友ハリー・ライムから仕事の依頼を受けてウィーンにやってきました。
さっそくホリーはハリーの家を訪ねドアをたたきますが、一向に出てくる気配がなく管理人がやってきます。
すると、ハリーは昨日自動車事故で死亡したと片言の英語でいうのです。
ホリーはハリーの葬儀に立ち会い、そこでイギリス軍のキャロウェイ少佐から、ハリーが密売人で会ったことを知らされるのです。
ホリーは信じる事が出来ず、事故を目撃した管理人から話を聞きます。
しかしほぼドイツ語の為、葬儀でも見かけたハリーの恋人・アンナが通訳してくれます。
ハリーは即死したとか、死ぬ間際に話をしたとかはっきりしない中、道路脇にハリーを運んだ人物の中に一人不明の、第三の人物がいることにホリーは気付きます。
ところがその後管理人が殺害されていることがわかり、人だかりが出来ていました。
ホリーがアンナに人々の言葉を通訳してもらうと、
「みんなあなたが犯人だと言っているわ」
慌ててホリーはアンナとその場を退散します。

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アカデミー賞では「撮影賞（白黒部門）」を受賞しています。
他、「監督賞」「編集賞」にノミネートがあります。

ホリー役はジョゼフ・コットン。
｢市民ケーン｣(1966-製作はもっと前)がデビュー作。
オーソン・ウェルズ作品の常連として有名なんですね。
｢トラ・トラ・トラ!｣(1970)、｢ソイレント・グリーン｣(1973)などの出演があります。

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