「湯を沸かすほどの熱い愛」

2016年公開の日本映画の紹介です

監督・脚本は、長編デビュー作となる中野量太。
主演は、監督自らダメもとでオファーした宮沢りえ。
他、出演は杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李。

幸野家が経営する『幸の湯』という銭湯は、1年前から
「湯気のごとく　店主が蒸発しました
当分の間　お湯は沸きません」
という紙が貼られて休業しています。
夫・一浩が失踪し、双葉はパートで働き高校生の娘・安澄を養っています。
朝、安澄の髪を結ってあげて双葉も出勤する日課ですが、安澄は大人しい性格で同級生からいじめにあっていました。
ある日、学校から呼び出しを受けて双葉が駆け付けると、安澄の制服も髪もぼさぼさになり絵具をつけられていたのです。
安澄をみるなり双葉は
「母ちゃんは、その中の赤が一番好き」
と笑って見せ、家に連れて帰るのです。
その後仕事中に倒れた双葉が病院で精密検査を受けると、癌の末期と言われてしまいます。
一晩泣き明かした双葉は、残された時間やり残しがないように決意するのです。
そして、探偵に調べてもらった一浩の居場所を訪ねました・・

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この映画は日本アカデミー賞で、
「最優秀主演女優賞/宮沢りえ」「最優秀助演女優賞・新人俳優賞/杉咲花」
を受賞しています。
「優秀作品賞」「優秀監督賞」「優秀脚本賞」の受賞があります。

「幸の湯」の撮影には2か所の銭湯が使われているようです。
内部は、2015年5月歴史に幕を下ろした、東京最古級の木造建築銭湯「月の湯」
外観と釜場のシーンは足利市にある「花の湯」

「花の湯」は撮影中も夜は通常営業していたそうで、スタッフなど、利用して疲れを癒していたんだとか。

安澄役は杉咲花。
テレビドラマ「夜行観覧車」(13/TBS)で注目を集め、たくさんのドラマ･映画･CMに出演しています。
『トイレのピエタ』(2015)『愛を積むひと』(2015)では、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016新人女優賞など、たくさんの受賞をしています。
「楽園」が間もなく公開予定です。

いつもお立ち寄りいただき有難うございます